えびなユース合唱プロジェクトについて
設立運営の経緯
合唱は、誰しもが行事で体験したことがある身近な文化芸術活動ですが、合唱を指導できる人間は決して多くないと言われています。
神奈川県海老名市の中学校6校のうち、合唱部があるのは、2025年現在3校です。先生方が異動する度に顧問をしていた合唱部の活動は安定性や実力を損なってしまうことに寂しさを感じ、なんとか良い形で継続的に各校に合唱部や合唱文化を続けてほしいと願っています。
合唱部を過ごし、中学や高校を卒業した人たちにとって、合唱を楽しむ環境は現状多くなく、合唱を楽しむ場所を1年に一度でも味わってほしいと願っています。加えて、このイベントによって部活や指導陣の交流が進むことで、文科省が進める、部活動の地域移行の一助にもなりたいとも感じています。
そのためには合唱活動の楽しさや充実感をより感じていただきたく、それぞれの合唱部や合唱団が学びを経験し、モチベーションが高まるような会を作ることが必要と考えました。各校が普段の部活動では出来ないような活動を、海老名市の合唱人や豪華なゲストと交流をしながら体験することで、各部活が自分たちの合唱活動をより誇りに思い、その場所を育ててくれることを期待しています。
委嘱・初演作品
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「上を向いて歩こう」(永六輔 作詞/中村八大 作曲/横山潤子 編曲)一台四手ピアノ伴奏編曲委嘱初演。
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「その木々は緑」(覚 和歌子 詩/横山潤子 作曲)ヴァイオリン伴奏委嘱初演。
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「こころの地図」(覚 和歌子 詩/信長貴富 作曲)混声4部合唱版編曲委嘱初演。
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「この町が好き」(才木奈津子 作詞/横山潤子 作曲)混声4部合唱版編曲委嘱初演。
代表紹介
服部 純也(はっとり じゅんや)
神奈川県海老名市出身在住。海老名市立大谷中学校の2年生の時に合唱と出会い虜になる。桐蔭学園高等学校理数科・日本大学文理学部ドイツ文学科卒業。日大在学中にオーストリアのウィーンに留学し、現地で様々な音楽体験をする。昭和音楽大学短期大学部合唱指導者コース卒業。
現在、合唱楽譜に携わる仕事をしながら、各合唱団の指導にあたる。指揮法・合唱指導法を鈴木成夫・山舘冬樹、声楽を八尋久仁代・山崎裕視の各氏に師事。
合唱団 ぬっくの指揮者を務める他、地元海老名市の中学校合唱部の指導に携わり、全日本合唱コンクール関東大会や、TBSこども音楽コンクール東日本優秀演奏発表会、東京国際合唱コンクールなどの出演へ導く。
2018年より、えびなユース合唱プロジェクトを主宰し、1年に一度、若い合唱人と合唱の楽しさを地元で分かち合う合唱祭、『ユース合唱フェスティバルえびな』を企画・主催している。
